ゆとり世代のカープ女子

広島出身のカープ女子が、大好きな広島カープのブログを始めました。

廣瀬純「カープはもっと強くなる」を読んだ感想。

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はじま~り~の~鐘が~鳴る~(ひっ!ろっ!せ!)ひろし~ま~でん~せつ~♪

月曜日は野球がないけ、今日はラジオで廣瀬さんの「Very Carp」を聞いて過ごしました。

今日は廣瀬さん、次のローテの谷間に先発が予想される?福井クンに「何やってんだ!」ってゲキ飛ばしてたね!

厳しい中にも愛情のあるゲキを聞いて、久々に廣瀬さんの「カープはもっと強くなる」を読みたくなったけ、本棚から引っ張り出して読んでしもうたわwヒマじゃったしねw

では僭越ながら、廣瀬純さんの「カープはもっと強くなる」の感想を述べたいと思います。

 

 

廣瀬純「カープはもっと強くなる」ってどんな本?

 カープひと筋16年!
低迷期の真っただ中の2001年から、25年ぶりのリーグ制覇を果たした2016年まで――
選手たちにもっとも近い解説者・廣瀬純が、自身の幼少期から現役時代を振り返りつつ、
“広島伝説”幕開けまでの長き道のりを綴る。

もちろん、生え抜き選手だからこそ知り得る舞台裏も余すことなく披露。
黒田投手、新井選手、“キクマル”、鈴木誠也、さらには外国人選手まで知られざる逸話も満載!
また、解説者としての目線から、“カープ黄金時代の到来”の可能性についても鋭く分析するなど、
カープファン、必見の1冊です。

出版元のワニブックスの書籍紹介には↑のように掛かれてあります。

大きく4つの段落に分かれていて、廣瀬さんが野球を始めた少年時代から引退までのご自身の経験から得た教訓などが、書かれたまさに「広島伝説」を紐解くカープファン必見の一冊です。

成績の上では、決して超一流のスター選手とは言えなかった廣瀬さんが、いかに選手からの人望も厚く、ファンからも愛されたカープのスター選手になり得たか、がこの本を読めば納得がいく内容になっています。

ざっくりですけど、ネタバレしすぎない程度に内容を紹介しますね。

カープはもっと強くなる (ワニブックスPLUS新書)

カープはもっと強くなる (ワニブックスPLUS新書)

 

第一章・25年ぶりのリーグ優勝の原動力

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第一章では、25年ぶりのリーグ優勝を果たせた理由が現役選手(当時)の目線から解説してくれています。

具体的にはジョンソン、ノムスケ君、丸クン、菊池クン、広輔クン、誠也クン、新井さん、黒田さん、今村クン、ジャクソン、中崎クン、の名前を挙げ、それぞれの選手とのエピソードを交えて活躍を紹介してくれています。

やっぱり選手同士のエピソードだけあって、例えば記者やライターの書いた記事だと「人に聞いた話」なのに対して、廣瀬さんが実際に接して感じた事が書かれてあるので臨場感が違います。

それぞれの選手がどんな努力をしてカープの主力になったとか、その過程をずっと間近で見ていて、言い方が悪いけど自分を追い越して行った様子が描かれていて、色んな感情がありながらもリーグ優勝を讃える章になっています。

第二章・こうして僕はプロ野球選手になった

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第二章では、野球を始めた小学4年生からカープ入団までのアマチュア時代の足跡が書かれてあります。

子供の頃から同級生に比べて身体能力は群を抜いていたこと、地元大分の強豪校・佐伯鶴城高校での理不尽なしごきと甲子園出場、法政大学でキャプテンを務めた事で得た教訓、オリンピック出場など華々しいアマチュア時代の球歴を紹介しています。

おじいさんのミカン畑の手伝いで不良品のミカンを投げて強肩を培ったとか、夜遅くまで行う打撃練習の音がお坊さんのお経の邪魔になると、お寺からクレームが来たりとか、ほんまなんかギャグなんかようわからんエピソードも面白いw

高校や大学などステージが上がる毎に仲間のレベルが上がる中、自分がその中でいかに他人より抜きんでた存在になるための具体的な努力が書かれてあり、やっぱりプロになる人の努力は並大抵じゃない事がよく解る章です。

そして大学3年生の時に3冠王を達成し逆指名の上、廣瀬純さんはカープへ入団!

第三章・カープ「低迷期」を生きる。

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第三章では、カープに入団した廣瀬さんが、まず目にしたのが不動のレギュラーだった金本さん、緒方監督、前田さんの3人。この3人に圧倒され、廣瀬さんはここでも自分の生きる道を模索します。

当時のカープは5位が定位置のいわゆる「暗黒時代」その不甲斐ないチームの中ですら戦力になれない不遇に時代を、いかにして耐え忍んだか吐き出すような言葉が紡がれています。

二軍ではそれなりに結果が出せるけど、一軍に上がった途端に自分の本来の力が出せなかった廣瀬さんが、どうやって底なし沼から抜け出したのか、廣瀬さんなりの具体的な心身の大改革の様子が描かれています。

今のカープにも同じように2軍の帝王と化してる選手がいますけど、これはあくまで廣瀬さんの場合なので、まったく同じことが当てはまるかどうかは解らないけど、参考になる部分も多いんじゃないでしょうか。

そして心の炎を絶やさず努力を続けた結果、7年目にして初の開幕スタメンを掴みレギュラーへと躍進する…

第四章・カープはもっと強くなる

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第四章では、レギュラーとして定着した廣瀬さんが、徐々にベテラン選手となりプレースタイルやチーム内での役割を変えざるを得なくなっていく様子が描かれています。

自分のプレーだけでなく、後輩やチーム全体のために自分に何ができるのか?を常に考えながらの選手生活、衰える肉体に抗いながらプロ野球選手としての最期を意識する葛藤は胸につまされる物があります。

この章で、私と同じ「ゆとり世代」の広輔クンとのエピソードで「ゆとり世代は頭ごなしではダメ。その代り一旦納得したらとことんやってくれる」(私の意訳)と評してた部分は「こんな先輩おったらな~」って羨ましくなってしまいましたw

そんな中、15打席連続出塁という世界記録を達成しながらも、やはりチームからの評価はレギュラーではない事を感じ、とうとう最後に致命的な故障を起こし決断する廣瀬さん…

廣瀬純「カープはもっと強くなる」はこんな人におすすめ。

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ズバリ、カープファン&廣瀬さんのファンですw

タイトルには「カープはもっと強くなる」と書かれていますが、この本のどこにもカープが強くなる方法は書かれていませんw

一言で言うと「廣瀬純の自伝」です。

廣瀬さんは、正直そこまで一流の選手と言う訳でもない、レギュラーだった期間も長い選手ではないけど、低迷期を支えてくれたカープの功労者だし、カープファンから愛された名選手なのは間違いないです。

この本を読めば、そんな廣瀬さんの実直さ、野球に対する真摯さ、カープを愛する心が良く解るし、私たちカープファンが廣瀬さんを愛した理由がよく解る一冊です。

廣瀬純の「広島伝説」第二章はこれから始まります!

カープはもっと強くなる (ワニブックスPLUS新書)

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