ゆとり世代のカープ女子

広島出身のカープ女子が、大好きな広島カープのブログを始めました。

衣笠祥雄氏の関連書籍を読み漁って、悲しみを癒すカープ女子

f:id:carpiyo:20180427211947j:plain

この前、久しぶりに実家に帰ったら、お母さんが寝込んでて…

「どしたん?」って聞いたら、どうやら衣笠さんが亡くなってショックのあまり、何する元気も出んって…

私のお母さんは、カープ初優勝から80年代の黄金時代ドンピシャの世代で、慶彦さんとか川口さんにキャーキャー言うてた元祖?カープ女子じゃけ、衣笠さんが亡くなったのが、ほんまにショックだったらしいんよ。

私らで言うたら、ノムケンさんとか前田さんが亡くなるようなもんじゃろうか…カープを優勝させてくれたって意味じゃ、黒田さんとか新井さんみたいなもんかね…

そんなお母さん見てたら私まで悲しくなって、実家にあった衣笠さん関係の本借りて読んで、改めて衣笠さんの偉大さを知ったので、今日は試合がなくてヒマじゃけ、僭越ながら私が読んだ衣笠さん関連本を紹介したいと思います。

 

野球の神様がいた球場 広島市民球場とカープの軌跡

f:id:carpiyo:20180427212547j:plain

2008年に発行された、衣笠さんご本人による著作です。

カープの本拠地が市民球場からズムスタへ移るに際し、衣笠さんが市民球場との思い出と共に、ご自身のプロ野球人生を語る内容です。巻頭には、市民球場とそこで活躍される衣笠さんの写真がたくさん載せられています。

初めて市民球場に足を踏み入れた瞬間から、日々の辛く苦しい練習、そして試合での名場面など、ご本人の著作らしく当時の感情と共に「あの時はこんな気持ちだった」と情緒的に語ってくれています。

市民球場にスポットを当てた作品でもあるので、当然衣笠さんがカープ入団以降の話がほとんどになります。

ちなみに衣笠さんが市民球場に抱く一番のイメージは「夏が暑い」です。夕方には「瀬戸の夕凪」のせいで蒸し暑い空気が充満した所に、強い西日が差し込み「こんな球場がホームとは、とんでもないハンデキャップだ」と感じたそうな。

ご本人による現役時代の回顧が読みたい方にはおすすめの作品です。

野球の神様がいた球場 広島市民球場とカープの軌跡

野球の神様がいた球場 広島市民球場とカープの軌跡

 

 

鉄人・衣笠祥雄物語 限りなき挑戦の軌跡!

f:id:carpiyo:20180427214337j:plain

1988年に発行された、永山貞義さんによる著作。衣笠さん引退直後の作品です。

中国新聞社カープ担当の永山さんの客観的で確かな文章力は、少し堅い印象も受けますけど、偉人の伝記を読んでるような印象です。

先ほど紹介した「市民球場~」と違って、衣笠さんの幼少期~中学校で野球を始める頃、平安高校で甲子園に出場する所から、かなり濃厚に語られています。

プロ入団以降は、中国新聞社の豊富な情報に裏付により、これまた濃厚に描かれています。他では聞いたことのない「42年スイッチヒッター練習」の詳細とか、衣笠さん本人も忘れてそうな細かい事も。

第三者が客観的に書いているので、衣笠さんにとって良くない出来事、例えば自動車で事故を起こしてクビを迫られた事なども、遠慮なく仔細に書かれています。

「市民球団~」で本人は「人に車を貸して、その人が事故した」と書いています。どっちが本当かは、もはや解りませんが…

f:id:carpiyo:20180427215620j:plain

細かい事と言えば、衣笠さんの現役時代のリーグ打撃成績が全年分のっていて、物語が進むごとに成績の面でもカープの中心選手になっていくのを感じられる作りになっています。それにしても王さんと長嶋さん以外、知らん人ばっかじゃw

客観的で豊富な情報量、ナンバーの記事を読むのがお好きな方におすすめの作品です。

鉄人・衣笠祥雄物語―限りなき挑戦の軌跡!

鉄人・衣笠祥雄物語―限りなき挑戦の軌跡!

 

 

鉄人衣笠

f:id:carpiyo:20180427220136j:plain

1992年に発行された、衣笠さんが主人公の絵本ですw

私が子供の時にお母さんが買ってくれましたw

内容は衣笠さんの幼少期~引退まで、有名なエピソードはほぼ網羅していて、絵本らしく「努力・勝利・感謝」の面が強調されています。

絵柄が結構シュールなんで、少し紹介すると…

f:id:carpiyo:20180427220536j:plain

プロ野球選手になって、まだ活躍もしてないのに天狗になって、飲み歩き外車を乗り回す衣笠さんw

f:id:carpiyo:20180427220800j:plain

西本さんからデッドボールを受けるシーン。

ちなみに次のページでは江川さん相手にフルスイングで三振して、それを見た西本さんが涙ぐむと言うシュールな展開w

f:id:carpiyo:20180427221019j:plain

有名な「江夏の21球」緊張感ゼロじゃろw

ちなみに実際のシーンは↓こんな感じ。

この作品は、お子様がおられる方におすすめかな…でも漢字が多いし内容も子供には難しいかも…私も子供の頃はまったく理解出来ませんでしたw 

鉄人衣笠 (くもんの創作絵本)

鉄人衣笠 (くもんの創作絵本)

 

 

衣笠祥雄は、なぜ監督になれないのか?

f:id:carpiyo:20180427221353j:plain

平成22年に発行された堀治善による本。

個人的には嫌いな作者&作品です。この本を読んでも衣笠さんがカープの監督になれない理由は書いていません。野球素人の作者が何の裏付けもない妄想を元に、延々「カープが弱い原因は経営陣のせいじゃ」と吠えとる本です。

タイトルと中身が違いすぎるし、散々カープのフロントをディスって「これがカープファンの総意じゃ」みたいに、本物のファンだからこそ、ここまで言ってやってるんじゃ!みたいな言い草は、ただただ不快でしかない。

当時はカープも弱かったし、FAで選手が出て行ってたので、この手の意見が多かったのは理解できますが、じゃけって何で衣笠さんの名前を使うのかが理解不能じゃわ…

野球の素人が、プロの球団フロントや首脳陣に上から目線で偉そうに意見するようすは、まるで後出しジャンケンの結果論で采配批判しょうる、おっさんブロガー達と同類の精神構造じゃわ。

そして極め付けは、著者による「わが夢のスタッフ」

f:id:carpiyo:20180427223101j:plain

出た!ぼくがかんがえたさいきょうのしゅのうじん!

一人で飲み屋で言うとけや!本買った金返せ!

そんな訳で、私は一切この本はおすすめしません。 

衣笠祥雄は、なぜ監督になれないのか? (文工舎新書)

衣笠祥雄は、なぜ監督になれないのか? (文工舎新書)

 

 

カープ愛 広島はなぜ「人作り」が優れているのかー76の思考

f:id:carpiyo:20180427223613j:plain

2015年に発行された、衣笠さんご本人による著作です。

長いBクラス生活から抜け出し、クライマックスにも連続出場を果たし、新井さんと黒田さんが帰ってきた2015年、カープの育成についてご自身の経験に基づいて語ってくれています。

若手選手、ベテラン選手、首脳陣を含め、2015年のカープの戦力それぞれの役割を、衣笠さんご本人が活躍した黄金時代と比較し、共通点や足りない点、優れてる点を列挙し「カープは育成によって強くなってきた」と力強く語ってくれます。

ただ、やっぱりシーズン前に、2015年の展望を期待込で語る内容なので、どうしても2018年の今読むと面白さに欠ける部分はあります。しかも2015年はクライマックス逃したけね…

それでも衣笠さんの選手に対する温かい目、特に丸くんと菊池くんに対しては、特別目を掛け期待してる様子が伺えます。衣笠さんが2015年、カープに期待した点や展望に対しての答え合わせとして読む分には、十分楽しめる作品だと私は思います。 

カープ愛。 広島はなぜ「人作り」が優れているのか――76の思考

カープ愛。 広島はなぜ「人作り」が優れているのか――76の思考

 

 

今日は試合がなくてヒマじゃけ、私の下らん雑談に付き合ってくれてありがとう。

衣笠さんが亡くなって、また追悼本も出るじゃろうから、気になる作品があったら買うと思うんで(私が買わんでもお母さんが買うと思うw)また、紹介できたらいいなと思います。

明日からは、ズムスタで衣笠さんの追悼試合じゃね、いつもとは違った雰囲気になるじゃろうけど、カープらしい野球で「衣笠さんロス」を吹き飛ばすようなナイスゲーム期待しょうるけね。

そんじゃ、また明日ね!

おやすみなさい!

 

カープ応援ブログに参加してます。クリック頂けると励みになります!

にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ